好きなものって…一体。

今、俺が何か好きなものってあるんだろうか。
人に胸を張って言える、好きな事ってあるんだろうか。


周りを見ていると、自分を磨いて輝いている人って絶対に何か好きな事がある。
そんな人を前にした時、自分ってなんだろうって思う。
…ちょっとした劣等感。空虚感。


そうでなくても、好きな事がある人はそれについて語っている時が凄くカッコ良くて。
顔つきも違う、全然違う。


なんかさ、自分はどんどん無くしていっているものがあるなって、最近ふと思うんだ。
昔あった、好きな物を追いかけるなんていうものは無いし、それについて深く見ていくなんてこと、本当に少なくなった。
昔はもう本当にアレしか見えなくて、ずっと追いかけてて、目指してて…生きる事とイコールだった。


今の俺はなんだろう。
なんでも中途半端。上を目指すわけでもなく、ただ平凡なレベルに留まって、ただ何となく生活して。
そんな毎日には何も無くて、それだけで。
こんな生活からすれば、全然アキバで萌えとか言ってる人の方がちゃんとした生活を送ってる…と、俺はそんな風に思う。


こんな俺でも、高校生活で何度か充実した日々を送った時期もあった。
入学してから7月まで、高二の4月から6月、高二の2月頃から高三の9月まで。


最初は夢を抱いて毎日を送ってた。
あの頃は集中力も伊達じゃなくて、本当に凄い張りつめた状態で勉強してた。
だから成績もそれなりの結果が出てて、ある程度の場所に居た。


そしてその次の時期。
この時期はとある実行委員の任務が来ていた頃。
結構大変で、まぁそれだけど生活に張り合いがあった。
…まぁ結果論からすれば、その後の悲惨な状態を作ったのもこの時の異様な程の「頑張る」っていう意気込みだったのかもしれないが。


そして最後の時期。
これは複合的に様々な事が起きて、長期化した。
まずは進路についてのこと。ようやく先が見えて、目標が出来た。だから今までの分を取り戻すためにも勉強した。復習した。
そして、その間にも様々な事があって、それの最後が文化祭。
…これは本当に毎日頑張ってた。自分でも不思議なくらいで、この時期は勉強そっちのけで放課後の為に学校来てたものだった。
こんな頑張ってる俺にd(ry


これらの時期に共通する事は、顔色と顔つきが違う事。
本当に良い時ってすっきりしてるんだよね、顔が。
…こういう時は体調も良いし、お腹も一杯空くし(笑
ホント、凄く健康になれるんだ。
…心も、体もさ。


羨ましい。
本当に好きな事を頑張っている人が羨ましい。


今の俺は?だよね。ホントさ。
「あんなに好きだったのに、何でそんなになっちゃったの?」って絶対に言われるから。きっと。
…分からないんだ。今はアレが好きなのか、どうなのか。


もう、昔とは違うんだって自分を言い聞かせている自分がいる。
それは昔の自分を見たくないから。
…それは良い面でも、悪い面でも。
ただ過去として処理して、全て終わった事として考えるように思い込ませて。
…今との関連を認めようとしない。


…まだ好きなのかも…と思う事はある。
実際に好きなヤツを見つけると、ちょっと嬉しくなったり。
でも無意識に、どこかでそれを捨てようとしている自分が居る。


一体、俺はどこで好きな物すら認められない自分になってしまったんだろう。
…人の目だとか、そんな理由をつけて、なんで自分の思いを隠そうとするんだろう…。。。