なにもできない…

とあることがある度にそう思う。
俺の入る余地はない。
過去に拒絶されたからこそ、もうできることはない。


こうはなりたくない。
そう思っても、自らがいずれこうなりそうで怖い。
もっと優しく、人を変えられるくらい優しくなりたい。


苦しい。
こうして何も動けない自身が辛い。
何よりも些細なことで言い争っているのが悲しい。


不安になる。
これから、彼奴は大丈夫だろうかと。
とても心配してしまう。


もうヤツは寝た。
今一番こういう事を相談できるヤツ。
だから独り、月に照らされた音のない薄明かりの中で、ただ打つ。
感情はただ自らの奥へとめり込んでいく。


俺はそう、暗い陰を持つオトコ。
今まで、それでどれだけの人に嫌われてきたかなんて数えきれない。
こんな事が起こると、普段のテンションが嘘で作られているように感じる。
弱い、弱い、オトコ。