あたらしいみち。

あの時、その時は知らない新しい道を歩みはじめた頃だった。
それまでの生活の終いをしに行った札幌で、ひとりの人の最期を知った。

あれから7年が経った。
あのとき始まった生活は身勝手な自分の力不足で終わり、札幌に居た頃のよう。
毎日を生きる理由を求めることもなく、感じないように生きていて。
ふと、パソコンを前にしてあの頃の感覚を思い出す。

あのとき彼は何を思っていたのか。
何も出来ないのにこんな身勝手な事を思う。
好き勝手な自分とは真反対の彼。
真面目に真摯に必死に取り組んでいた。
妥協なんてしてなかった。

毎年、彼の元に通う。
自分が通って何になるのかわからないけれど、あのときに部屋に来てくれたのが彼だと思うから、やっぱり行かなくてはならないと思うところがあり。
彼はそれを何と思うのだろうか。
迷惑じゃないかな?とか。

今年もやっぱりトラブって、電車が停電で遅延した。

でも、行くんだよ。
それしか出来ないから。
危ない目に合うこともあるけど、死なないように護ってくれてるしね。