入り乱れ、足音だけが響き渡る改札口。

m_sasakawa2015-04-03

人々の表情は薄く、足音だけが響き渡る改札口。
1日の始まり、または終わりが入り乱れているように思えてならない。
何事もなく過ごすために、このときばかりを無言でやり通すようにも感じられる。
それは疲労であったり、諦めであったり、色々と抑えなければならないものなのだろう。

そんな街にカレーコロッケの匂いばかりが立ちこめていて、不思議なもので力が抜けた。

唐突に東京から離れることにした。
それも昨夜のことだ。
溜まりに溜まった洗濯物をいつものコインランドリーで洗濯し、乾燥させているときだったろうか。

無性に遠くに行きたい。
無性に東京ではないところにいたい。
そんな気分になり、気付けば飛行機のチケットを取っていた。

名古屋。
今は4月のはじまり、春休みということもあり、平日とはいえチケットは安くなかった。