焼きついた風景。

現在1:30.

昔から焼きついた風景。
そんな場所に今日、行ける事になった。


ずっと気になっていた。
左から入ったゆるいS字カーブを抜けたそこにある、古びた商店。
古くからのジュースの自動販売機が2台。円筒型の郵便ポスト。

ダムの湖畔の崖の上。
隣にはダムの底へと続く階段。
夕焼けに輝く湖水とさらさらと吹く風、木漏れ日の下。


何度も鮮明に蘇ってきて、その度に不思議に思う。

「なぜそこまで覚えているのだろうか。」


そこに着くまで、いろんなところに行った。
サファリパークにも行った。釜飯も食べた。

だけど、サファリパークの事なんて全然覚えてなくて。
しかも、その商店はただ車で隣を数度通っただけ。
なのに13年も前の話だけど、そこだけはまだ覚えてて。


不思議は続く。
そうだ、思い出したきっかけも不思議だった。

とあるゲーム。
主人公が昔住んだ町に戻る話。
そこには駄菓子屋と神社が出てきて。
結果的にダムの底に沈んでしまう…という話だった。

シンクロ。
このゲーム、たまたま体験版をして、直感的に欲しいと思って。
凄く綺麗なシナリオだった。初めてこのジャンルのものを買ったし、レビューなんてものも見なかったし。
ただ直感的に買って、進めて、結果がこうで。


そんなゲームをしていると、ふと浮かんだのがその場所だった。
多分古びたお店が重なったんだと、そのときはそれだけだったんだけれど。
今ではどうにも呼ばれている…ではないけれども、1度行かなければならない場所だと思って。


たまたまそういう機会ができて、行ってくるっていう話ではあるのだけれど。
どうにも大きな意味があるような気がして。


そこにまだお店はあるのだろうか、とか思ったりするけども、むしろあったらおかしいくらいな状態だったから。13年前で。
期待半分、不安半分、もしかしたら危険な目にあわせるんじゃないかって、ちょっと怖かったり。

でも行かなきゃならない。
そこだけはどうしても大事なような気がする。
少しずつ、こうして直感的に動いてる。


最近の直感はそれなりに意味がある。
きっとその後に変化がある。

そうなんだ。
きっと。