残す言葉。

今まで17年くらいの間、俺はこの地で育った。
色々な事があった。


そして何故か今、また昔の事が蘇る出来事が増えている。
さっき、ふとお風呂に浸かっているときに昔の自分を思い出した。
…なんでだろう…なんて、思ったり。


こんなタイトルつけた所で、普段通りの話しか出来ないけど…まぁそれが俺だから。
なんて…言ってみたり。


あと半日もすれば、俺はもう向こうに居る。
…早くても戻ってくるのは数ヶ月後だろう。


なんだかんだで大好きだった、この街。
地味で、何も無くて、東京なのに普通に畑があったり、雑木林があったり。
やたら長い校歌に、特殊な体育館。
天井や壁に無数に入るヒビが目立った、団地。
今はもうない本屋。雑貨屋。おもちゃ屋。理髪店。
規模は大きくないけど、一年の中で最も華やかな夏祭り。
俺があの人達を友達と思って良いのか分からないけれど、人から見ればそう見える人達。
…沢山ある、好きなこと。


辛くて、キツくて、耐えられなくて、素直じゃなかった。
好きな人はどんどんこの街を離れていって、俺は行方を知らない。
…それでも好きで。


忘れよう、忘れようってずっと思ってたあの頃。
…それでも忘れていない人は居て、受け入れてくれて。
温かくって、優しくて。


いろんな事があったけれど、それでも大好きで。
最近になって分かってきた。俺の本音。
…今まで逃げてた、本当の気持ち。


俺はいつも何かが始まらないと気付かない。
…大事な事、大事な想い…
今までも、そして今も。


いつも自分だけじゃ気付けなかった。
絶対に誰かの助けが必要で。
今もそうだ。絶対にあれがなかったらこんな気持ちにならなかった。


別に来れなくなるわけじゃない…って。
…でも、それでも…書いてしまう。
綺麗な文章なんかじゃない。ただ感情を綴っているだけの駄文だ。
でもそれを書かずして抑えきれない。


もう、あと少し。
次に起きたときにはもう…しばらくの間、ココを留守にしなければならない。
…流れゆくままに。


これから出会う人、そしてこれからある事。
全ては今という時があるから起こり、縁となっていく。
…大切にしたい。しなきゃいけない。


今までありがとう。そして、これからもよろしく。
…また逢える日まで。