またまた。

 全てのものは、加減というものの上で成り立っているわけで、それが崩されるというのは、とても納得がいかない。

 他を排除し、我を通すだけが全てではなく、他を受け、我を渡すことも必要であると。
 何も出来ない自分が、その場に居る必要など無い。邪魔なだけだ。

 相手は見られたくないと思っている。そういうヤツ。
 だからこそ、自分たちの入るべき場所ではないからこそ、そっと去る。
 そうあるべきだと、考える。

 そうであろうと、踏み入るものは排除すべき。
 それは行っている行為が我を通すことであるから。
 許せなかった。去りたかった。
 近くに居ることばかりが全てではないことは、俺は分かっていた。
 そうやって、生きてきたのだから。

 なぜ分からない。
 なぜ、その空気が分からない。
 そんな憤りを感じていた。

 優しくあるということは、そういうことであると思う。
 強い関係だからこそ、分かり合うべきであると思う。
 そういう、考え。

 区切りとは何か。
 それは我の思う世界である。
 分ける必要などない、人を分け入れるための部屋。
 区切りを嫌うものほど、区切りたがっているのだ。

 粘土。ゴム。
 連想するものは多くあるが、連想するだけでも嫌になる。
 それが嫌われる為の必要条件であることを知っているから。
 我とは何か。全てが正しきことなのか。

 こんなにも耐えられないことは無い。
 すれ違うことばかりが続く、今日この頃。