川を流れる葉のように。

 秋になり、落ちゆくもの。

 風が吹けば、感じられた葉。

 そんな、そばにいる存在。


 それが当たり前だった。


 冬が近づくこの時期。

 風に吹かれるたびに、仲間は散っていく。

 また一枚…。


 同じ方向に行きたくても行けない。

 葉に自由はない。

 ただ、時に任せて落ちていくだけ。

 例え、想うことは同じでも。


 また春が来る。

 そしてまた、あの木の上で、僕らは出逢った。