自傷の歴史

 あんまりいい思い出が無いあの頃。
 振り返るために日記があって良かったと思う。

 今の俺。
 明らかにあのときより辛い。

 昔。過去。
 あの時、リスカは俺にとって精神安定・興奮剤みたいな役割で、無理してたんだろうけど、テンションが自然と高かった。
 もちろん、その副作用みたいなのはあって、テンションが下がり始めると、とことん下がるトコまで下がる。
 そうなると、やはりリスカの出番。
 頼れるものなんて何も無くて、自分を責めて責めて、責め続けて…何の解決にもならないことばかりして。
 そんで、行為を行ってる最中笑う事なんてのはザラで、明らかに壊れてた。

 今は独りにならない事で誤魔化してるに過ぎないと思う。
 未だに責め続けて、自分が本当にボロボロにならなきゃ気が済まなくなる事だって沢山ある。
 そんな大切な事も誤魔化して、どこか隅に追いやってる。
 何をしても、俺は裏目にしか出ない。真っ向から向かい合ったとしても…またリスカに走るんだろう。俺は。

 リスカを止めようと思った日。
 その日、俺はやっぱり真っ向から向き合おうとしたのかもしれなかった。
 …でも、俺…弱くて…本当に血が流れるくらいに切った。
 でも…その血を見て…その行為自体が怖いと思った。
 そして、それが最後になった。

 リスカを止める日の約1ヶ月前。
 俺はとある人に言われたんだ。

 『やめて…お願い…』と。

 俺は本気で止めようと思った。
 その時に強く惹かれていた人に言われたってのも大きかったけど、そもそもいい加減自分勝手な行為は止めようって。
 ただ…やっぱり弱かったんだな。
 結局、その後も何回かやってしまったんだ。

 でも実は、言われたその日、俺はその人と縁を切った。
 理由は…もう心配させたくなかったから。
 ただ、もし1ヶ月止める事が出来たなら…もし連絡が取れるなら…伝えたかったことがあった。

 『ありがとう…。
  あなたの言葉が心に響きました。
  リスカ、1ヶ月やってません。
  これからも頑張ろうと思ってます。
  本当に…本当に今までありがとう。』

 そう、そして3月17日。
 もし連絡が取れるならと…思った。
 でも…現実は厳しく…もう音信不通の状態であった。

 本当に後悔した。
 そして自分を責めた。
 また繰り返した。俺は…と思った。

 でも…そんな過去は消えて、またリスカに手を出そうとしているかもしれない…。