そばに居てほしい。

 …なんとなくそう思う。
 特別な意味があるわけじゃない。
 …なんとなく…。そう。…なんとなくなんだ。

 安心させてくれる人がそばに居て欲しい。
 平日の朝は…彼が居てくれる。
 それ以外、本当に落ち着ける人がそばに居ない。
 …独りで居ると、常にマイナスに考えてしまう。

 もう1年以上になるんだね。
 …こんな日常が出来上がってるから当然だと思ってたけど、もし彼が居なかったら俺は…崩れ去っていたはず。
 毎日、朝居てくれたから…まだガッコに行っている。
 …そう思った。

 それ以外にもたくさんの要素があると思う。
 …けれど、彼が居てくれて話せたから楽になったことがたくさんある。
 夏のコト。リスカ。他にもいろいろ。
 …何気なく支えてくれていた。

 あと1年半。
 そうなったら…そんな彼の存在は遠く離れてしまう。
 そうなったとき…俺はどうなるのか。
 そんな意味も込めて…誰かにそばに居て欲しいと思った。

 軽蔑…侮蔑ばかりされている今。
 ココロもカラダも不安定。
 自分一人では到底支えきれない。…そんなコトを思う。

 そばに居てくれる人なんているわけ無いけど、求めてしまう俺。
 そばに居て欲しいけど、距離を置くことしか出来ない。
 …そんな自分だから…誰も居ない。

 ただ、彼には何でも言えた。
 実際に遭ったコト。そしてこれからする事。
 心配や迷惑ばかりかけてきたけど、そんな彼が居てくれたから…まだ自分が居る。

 本当にこんな風に接する事が出来る人は俺には殆ど居ない。
 …と言うより、そういう関係を作れない。
 そんな彼の優しさに甘えすぎてきた。

 でも結局、俺はそんな甘えられる存在を求めている。
 そんな行動…自分らしくもないのに。