あるく。

過去を追い、道を歩き、川に出た。
都会の喧騒もあり、薄まる濃紺の空。
キラキラと輝くものは、一等星か、飛行機か。

足下には色とりどりのつつじが咲き誇り、川端を連ねている。
空を覗けば、青青しい新緑の葉がゆらゆらと踊っている。
緑に囲まれた川辺の砂利道を歩きながら、魚釣りをした頃のことを思い出す。

2ヶ月なんて、すぐだ。
本当にそうなんだなあ。

思い返せば思い返すほど、この何年かのことはあまり記憶になくて、ただただ追われていたんだなあと感じる。
木々や花々、些細な景色の移ろいを感じる余裕もなく、過ぎてきて。
保つために休みも止まらず、動き続けてたような感覚に思えてならない。

むかし巡り。
いろんな自分のむかしを見る旅。

体力半分、お金も半分。
リミットまでにやりましょう。

今はそれしかないんだなあ。