闇とか

 どこか違和感を感じる一連の流れ。
 奴はホントは真面目なんじゃないかと感じる。

 その笑顔。
 その向こう側に隠れているあなたは誰?

 ちょっとした言葉に、過去の記憶を照らし合わせ、相手の本質を探る。
 そこには、陰も形もない声。
 全てはその声に支配される。

 いつも人を不安に陥れる声。
 関係を破壊する声。

 俺にとって、毎日接する人以外との関係は無いに等しい。
 単なる文字では恐いから。ただの声では伝わらない何か。
 実体がない、なにか。

 常々、連絡手段というモノが嫌いだった。
 またそれが酷くなってきている。

 人が恐いということ。
 考えれば考えるほどに、裏で何を話されているか…ってことばかり。
 自分が嫌われているという前提があるから。

 昔から、少なくとも幼稚園くらいの頃から、そんな意識があったと思う。
 そう思えば思うほど、孤立していった。
 どんな時でもそんな思考が消えることはなかった。

 頭が痛い。考えたくない。恐い。
 暗闇が迫ってくるように感じる。

 生きている意味を感じない。
 ただこうやって、乱れた生の鼓動があることに虚しくなる。



 生きる道を踏み外した。
 生きる意味を見失った。
 生きる目的を無くした。

 言ってはいけないことを誰かに向かって言いそうで。
 でも、俺がそれを言える相手なんて、何処にも居ないんだよ。