無題

 「雲の向こうには…」

 たった一言。


 振り向くカゼ。

 タナビク雲。

 現われる表情。


 …いつか セピア色の日々へ会いに行く…


 空色はいつもと同じなのに。

 答えはいつも違う。

 見えてる空と、真の空模様。

 雨が降り続いてる。

 
 反対側は晴れ。

 すぐ見えるその場所。

 長い峠道。

 いくら進んでも、その場所には着かなくて。

 まるで、拒絶しているかのように。


 うまくいくもんじゃない。

 ソラはいつも表情を隠して。

 天気予報が当たらない様に。