どんなときでも…

 気になり始めると…それが収まらない。

 今日もそうだった。

 久しぶりに見た…なんか少し変わっていた。

 冬もまじかのこの季節だからだろうか?

 気になってしまった。

 ただ単に思い過ごしなのだろうか?

 秋に見ることはなく、夏見たきりだったからだろうか。

 どことなく…変わっていた。

 空もだんだん暗くなるのが早くなってきた。

 あの頃はまだ…見えたのにな。

 そんなふうにデパートに隠される雲を見て思った。

 俺はどうすることも出来ない。

 新たに始めたくても、前に進みたくても…

 それが…俺。

 流されるだけ。流されて…目的地へはたどり着けない。

 それが今の俺。

 大海原に舵を落としてきてしまったから。

 他にすべきことはたくさんあるはずだろう。

 そんな方向へと向きを変える事は…できない。

 ただ…波に乗って…いや、飲み込まれそうになっているのに、まだ気付いていない。

 半端な気持ち。

 俺の人との付き合いかた。

 どういう人なのか…わかってあげられない。

 本質的な部分を…。

 何かが足らないの…さ。

 どうせ…気配りもなにもできないやつだから…俺は…なんて。

 そんなふうに自分を責めても意味なんかないのに。

 ただ…そんな自分のせいにして…にげているのかも…しれない。